Amazonの「ノーブランド品(Generic)」とは?メリット/デメリット・注意点・出品方法をわかりやすく解説

Amazonでのノーブランド品(Generic)の解説と注意点、出品方法_Amazon専門コンサル運用代行のアグザルファ

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Amazonでの商品登録においては、基本的に「ブランド名」の入力が必須ですが、「ノーブランド品」や「Generic」という表記を見かけたことはないでしょうか。

これらは、どのブランドにも所属しない、特定のブランド名を保持していない商品」を指し、Amazon上では「ノーブランド品」「Generic」として出品することが可能です。

ただし、「ノーブランド品」「Generic」を用いた出品には、Amazon独自のガイドラインが存在していますので、正しく理解したうえで出品する必要があります。

今回の記事では、ブランド品とノーブランド品の違い、ノーブランドで出品する場合のメリット・デメリットや実際の出品方法まで、注意点も交えて網羅的に解説いたします。

ノーブランド品の取り扱いを検討されている方は、ぜひご参考ください。

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ブランド品とノーブランド品の違い

Amazonではブランド品とノーブランド品の定義が明確に定められています。

まずは、その違いについて確認していきましょう。

Amazonでの「ブランド品」とは?

Amazonにおいて「ブランド品」とは、1つの商品または商品の集合を表す名称としています。

同じブランドの商品は、共通の名称、ロゴ、または商品やパッケージに表示されるその他の識別マークを共有し、ブランドに属していない類似商品とは区別されます。

例えば、Amazonのオリジナルブランド「Amazon Essentials」では、シャツ、サングラス、腕時計など、多様な商品が含まれます。

Amazon Essentialsのすべての商品は、ASINの商品名や出品者に関係なく、ブランド名として「Amazon Essentials」を付ける必要があります。

このように、共通のブランド要素をもつ商品には、統一されたブランド名の登録が求められるのが、Amazonでのブランド品の扱い方です。

Amazonでの「ノーブランド品/Generic」とは?

一方、ノーブランド品とはどういったものなのでしょうか?

Amazonにおいて「ノーブランド品」とは、特定のブランドに属していない商品としています。

これらは、特定ジェネリック製品とも呼ばれますが、識別可能なブランドに属していない商品をノーブランド品と呼びます。

ノーブランドの商品には、固有の名前やロゴがありません。

例えば、ブランド名やロゴのないスマートフォンケースには、ブランド表記はありません。

このような商品は、ASINの正しいブランド名の値が「ノーブランド品」になります。

以下はノーブランドで出品されている商品ページのブランド表記となります。

【ブランド:ノーブランド品の表示例】

【ブランド:Genericの表示例】

Amazonブランド名ポリシー
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G2N3GKE5SGSHWYRZ?mons_sel_mkid=amzn1.mp.o.A1VC38T7YXB528&mons_sel_mcid=amzn1.merchant.o.ABVXR5T652LTX&mons_sel_persist=true
(確認日:2025年11月17日)

「ブランド品」と聞くと、日本語においては高級ブランドなどを連想しがちですが、Amazonにおいては「 固有の名前やロゴを保有している商品がブランド品、保有していない商品がノーブランド品」と定義されていますので、まずは定義を理解しておきましょう。

ノーブランド品/Genericで出品するケース

「ノーブランド品」「Generic」としてAmazonで出品可能なケースを解説します。

ケース①:オリジナル商品やハンドメイド商品

自社や自分で作成し、商標登録などしていないオリジナルの商品、手作りのハンドメイド商品はノーブランド品として出品が可能です。

例:自作のハンドメイド商品でまだブランド名が決まっていない、商標登録やブランド登録を行っていない商品

ケース②:セット品

出品者が独自に作成したセット品は、「ノーブランド品」として出品する必要があります。


単品出品されている異なる商品を、まとめてセット品として出品するケースです。ガイドライン上では、ノーブランド品として商品登録することになっています。

例:それぞれ単品出品されている異なるA商品とB商品
→ 二つをまとめてセットにし、「ノーブランド品」として出品する

セット品については詳細にガイドラインが定められておりますので、以下をご参考ください。

セット品ガイドライン
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G201645990?mons_sel_mkid=amzn1.mp.o.A1VC38T7YXB528&mons_sel_mcid=amzn1.merchant.o.ABVXR5T652LTX&mons_sel_persist=true
(確認日:2025年11月17日)

ノーブランド品で出品するメリット・デメリット

前項では、ノーブランド品で出品が可能なケースを解説しました。

本項では、ノーブランド品で出品する際のメリット・デメリットについて解説いたします。

ノーブランド品として出品するメリット

①ブランド登録やブランド名での出品申請を行う必要がない

ブランドオーナーとしてブランド登録を行って商品登録をする場合、商標登録が必須となり、ブランドレジストリでの申請が必要となります。

また、商品登録時の出品申請を行う際には、ブランド名が印字されたパッケージや商品にブランド名が印字された商品の画像の用意が必須となっております。

ノーブランドの場合はそういった準備の手間やコストが不要となります。

②JANコードを登録しなくても出品が可能

「5.ノーブランド品の商品登録の手順 」でも詳しく解説しておりますが、製品コード免除申請を行うことで、JANコードなしとして商品登録できるため、JANコードの取得の手間やコストが不要となります。

③出品ハードルが低い

①②のような手間やコストがかからないため、出品のハードルが低く比較的簡単な手順で出品することが可能です。

④FBAの利用/商品紹介コンテンツの利用は可能

ノーブランド品として出品している場合でも、FBAの利用は可能です。

また、ノーブランド品に関しては、大口出品者であればベーシック版での商品紹介コンテンツの作成が可能となります。
※2025年10月23日時点でのテクニカルサポートの回答となります。

今後、ポリシー変更などによって商品紹介コンテンツの利用ができなくなる可能性があります。

ノーブランド品として出品するデメリット

①ブランドオーナーとしてブランド特典を利用することはできない

ブランド特典はブランドレジストリに登録したブランドオーナーのみが使用可能であり、ノーブランド品はブランド特典を利用できません。

ブランド特典については以下をご確認ください。⬇︎

【2022年最新版】Amazonブランド登録完了したら利用できる18特典を総まとめ

②購入者からの信頼を得にくい

Amazonでは近年、転売者の出品が増加、また偽物の出品が横行している傾向にあり、いづれもノーブランド品として出品しているケースが高くなっております。

そういった傾向を購入者も敏感に感じ取っているため、ノーブランド品としての出品は購入者からの信頼が得にくくなっております。

③アカウント健全性への影響や出品停止になる可能性がある

「3.ノーブランド品を出品する際の注意 」でも注意点を解説いたしますが、Amazonのポリシーや規約に沿って商品登録をしない場合、知的財産権の侵害などで出品停止、またはアカウント健全性に影響をもたらす可能性があります。

ノーブランド品を出品する際の注意

ノーブランドとして出品する際にはガイドラインやポリシーを守って出品する必要があります。

本項では特に注意したい点を解説いたします。

注意点①:ブランド名やロゴの保有・記載がある商品を「ノーブランド品」として出品はできない

ブランド名やロゴの保有・記載がある商品を、「ノーブランド品」として出品することはできません。

「ノーブランド品」してしまうと、知的財産権の侵害に当たります。

知的財産権は法律で権利として保護されており、権利保有者以外は権利保有者に無断で知的財産権の使用をすることができません。

例:コカ・コーラを「ノーブランド品」として出品してしまう

本来「コカ・コーラ」としてブランド名がある商品をノーブランドとして出品してしまうと、知的財産権の侵害となります。

知的財産権の侵害については以下のブログをご参考ください。⬇︎

【簡単解説】Amazon出品における知的財産権侵害の対処法まとめ

Amazonでは近年、特にブランド保護の強化の傾向があります。

ブランド保持している商品をノーブランド品として出品してしまうと、アカウント健全性に影響が出る可能性が非常に高いです。

ノーブランドの商品登録を行う際には、商標登録の有無などを十分に確認してから行いましょう。

アカウント健全性が悪化すると最悪の場合、出品できなくなるほかアカウントの停止にもつながります。

アカウント健全性評価については以下のブログをご参考ください。⬇︎

【基礎知識】Amazon「アカウント健全性評価」の仕組みを解説!5つの指標と悪化した時の対処法

注意点②:「まとめ売り」商品をノーブランドとして出品はできない

単品出品されている異なる商品を、まとめて「セット品」としてノーブランドとして出品することは可能ですが、同じ商品をまとめて販売する「まとめ売り」はノーブランドとして出品はできません。

例:同じA商品を6組まとめて1つのASINとして出品する

セット品と混同されがちなので、注意が必要です。

注意点③:セット品が親商品とバリエーション関係にある場合は、セット品として出品できない

バリエーション(親子関係)は、互いに関連性のある一連の商品のことであり、1つの商品詳細ページでサイズ、色、その他の特性などのオプションを比較できる機能です。

セット品が親ASINとバリエーション関係にある場合は、親ASINのブランド名として商品登録し、バリエーションを組む必要があります。

例:バリエーションに組み込まれているA商品をセット品としてノーブランドとして出品できない

注意点④:「おまけ」付きがある商品をノーブランドとして出品はできない

セット品に販売不可商品が含まれている場合、その商品は購入特典として無料で提供(おまけ)する必要があります。

おまけや購入特典がある場合は、既存の商品詳細ページに相乗りとしてする必要があり、コンディション説明欄におまけの記載をする必要があります。

あくまで「おまけ付き」商品となりますので、ノーブランド品として出品することはできません。

例:コカ・コーラ+ウェットティッシュのおまけ付き商品はノーブランドとして出品できない

⑤ノーブランド品からブランド名を変更することはできない

ノーブランド品と一度商品登録を行うと、ほかのブランド名に変更することができません。

他のブランド名に変更を行いたいときは、改めて商品登録する必要があります。

以上のようにノーブランド品として出品する場合には規約をよく確認し、問題ないことを確認したうえで出品するようにしましょう。

ノーブランド品は、比較的簡単な手順でコストや手間がかかりにくいことがメリットですが、一方でノーブランド品のポリシーを遵守しない場合はアカウント健全性へ影響を与えることやブランド特典が使用できないことがデメリットです。

Amazonでの出品を継続していきたい、ゆくゆくは自社や自身のブランドとして展開していきたいなど、長期的な販売目標やブランディングを見据えている場合は、正規に相乗り出品として商品登録をする、先に商標登録やブランド登録をご検討いただくことをおすすめいたします。

ノーブランド品の商品登録の手順

Amazonのガイドラインやポリシーを守りながら、ノーブランド品の出品手順を解説していきます。

①セラーセントラルから商品登録する場合

右上の三本線のメニュー>カタログ>商品登録

空白のフォーム>開始

商品の識別情報の「この商品にはブランド名がありません」にチェック

※製品コード免除申請が必要な場合は「この商品には製品コードがありません」も同時にチェック

その他の項目を入力して送信します。

製品コード免除申請については以下のブログをご参考ください。⬇︎

【必見】最新版Amazon出品「製品コード免除申請」申請方法と注意点を解説!

②在庫ファイルから商品登録する場合

在庫ファイルをダウンロード後、以下の「ブランド名」の項目は空欄にてアップロード

旧在庫ファイルの場合

新在庫ファイルの場合

※在庫ファイルで商品登録を行う場合、製品コード免除申請が完了していないとエラーが発生する場合があります。

まずは出品するカテゴリーの製品コード免除申請を行ってから在庫ファイルでの商品登録を行うことをおすすめいたします。

商品登録の際にエラーが出た場合は以下のヘルプページを参考にいただくか、テクニカルサポートへお問い合わせください。

Amazonノーブランド商品ポリシーに関連するエラーメッセージ
https://sellercentral.amazon.co.jp/help/hub/reference/G5VG3YWGGXF4Y5WB?mons_sel_mkid=amzn1.mp.o.A1VC38T7YXB528&mons_sel_mcid=amzn1.merchant.o.A1Y1XAEIDLTETM&mons_sel_persist=true
(確認日:2025年11月17日)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はAmazonでのノーブランド品(Generic)の解説と注意点、出品方法について解説いたしました。

ノーブランド品として出品するにもいくつかルールがあり、それを守って出品する必要があることが分かったかと思います。

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • 固有の名詞やロゴを保有していない(商標登録されていない)商品はノーブランド品
  • ノーブランド品のメリット・デメリットを把握しておく必要がある
  • ノーブランド品を出品する場合は、Amazonのポリシーを守って出品する
  • ノーブランド品を出品する際に同時に製品コード免除申請が必要になる場合がある

最近では転売の横行や、相乗り出品を避けるためにノーブランド品として商品登録を行うケースが増えてきており、カタログの乱立が目立ってきております。

そういった傾向を防ぐため、Amazonではノーブランド品に対しての出品申請や商品登録の審査や検知が厳しくなってきているのが現状です。

Amazonのポリシーや規約を確認し、ルールを守りながら商品登録を行うことが大切です。

ノーブランド品のAmazon出品に悩まれている方は、まずはお気軽にAmazon専門コンサル・運用代行のアグザルファまでご相談ください!

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